ビットコインが40万円台に大暴落、どこまで続くのか

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ビットコイン相場(BTC/JPY)は、暴落が続き年初来の安値を更新し続けています。19日から20日にかけてさらに急落し、一時47万円台をつけました。この価格は、2017年10月以来の水準となっています。市場全体にリスクオフムードが漂っていますが、どうなっていくのでしょうか。

ここでは、仮想通貨の最近の動きやその動きの影響について説明していきます。

仮想通貨の暴落し続ける状況

ここ最近の仮想通貨市場は、ビットコインキャッシュの分裂騒動や、SECの分散型取引所などへの規制対象拡大などの材料が相場の方向性などによって下降しており、その結果、暴落しつづけていると考えられます。

週末土曜日、日曜日のビットコイン相場(BTC/JPY)は、先週の71万円台からの59万円台への急落と比較すると、63万円台から61万円台と狭いレンジ内での値動きとなっていましたが、週明け19日になると昼過ぎから下落が始まり58万円台まで値を下げ、年初来最安値を更新しています。

さらに20日には、直近1年間で最安値となる米ドル建て5000ドル(Coinbase)を割り、更に急落、日本円建てでも40万円台に突入しました。

相場を見ていく上でのポイント:RSIの水準

仮想通貨市場で見られた大暴落の影響で、大きく%を下げたRSIの数値は、日足(bitFlyer現物)で売られ過ぎの指標となる30%を大きく下回りました。そして、今の状況は、RSIは10%を割り込んで、9%台になっています。

RSIは30%でも売られ過ぎを示す指標となっていますが、それが10%になっています。

RSIが10%を下まわるのは、2012年以降初めてとなります。リーマンショックの影響で大暴落の相場になった株式市場(日経平均)でも、RSI16%が最低値でした。それを考えると、かなり売られ過ぎており、リスクオフムードが強くなっていて、その結果暴落したことがうかがえます。

RSIとは?

RSIとは、Relative Strength Indexの略のことです。日本語で相対力指数と訳されます。ある一定期間における相場の値動きの強弱を表す指標として使われており、RSI 50%を上昇下落の均衡とし、0~100%の間で推移します。

50%以上で上昇傾向を示し、70%を超えてくると、買われすぎを意味します。つまり売りシグナルとなります。一方、50%以下では下落傾向を示し、30%を下回ると売られすぎを意味します。つまり買いシグナルとなります。

相場に影響を与える要因と考えられる点

仮想通貨テザーの捜査

米司法省が仮想通貨テザーによるビットコインの相場操縦に使われている疑惑を捜査していることをブルームバーグが報じました。ブルームバーグは、米司法省(U.S. Justice Department)は、昨年末のBTC高騰を作為的にテザー社が釣り上げたか否かという点で、価格操作に関連する捜査に乗り出したことを明らかにしています。
テザー社はUSDTの準備金が担保されているかという疑惑が浮上している他、USDT発行タイミングとビットコイン相場急騰の関係性が指摘されるテキサス大学の研究者の論文が発表されるなど、価格操作面でも疑惑の目が向けられていました。

テザー問題とは?

Tetherとは香港を拠点とする企業「Tether(テザー)」が発行している仮想通貨のことです。

テザーの特徴は、1USDTあたりの価格がUSドルと連動しており、1USDT≒1USドルである点です。テザー社はTetherと同じ量のUSドルを担保として、Tetherを発行しています。つまり、テザー社の保有するUSドルがTetherの価格の根拠であり、価値の源泉となっているのです。

仮想通貨は価格変動が激しいですが、Tetherのようなステーブルコインは、市場の状況に関わらず価格が安定しているため、相場が乱高下したときの逃げ場として利用できるというメリットがあります。

また、価格の面では円やUSドルのような法定通貨とほぼ同じにも関わらず、法律上は法定通貨と見なされないため、法定通貨と仮想通貨の交換が規制されている国で大きな存在意義をもつものになっています。

本来なら1USDTを入手する際には、テザー社に1USドルを送金する必要があり、市場に10億USDTが存在しているなら、テザー社の口座残高は最低10億ドルあるはずですが、
Tetherを発行するテザー社が市場に流通しているTetherと同量のUSドルを保有していないのではないか?という疑惑が持たれてきました。

もしこの疑惑が本当だとすると、ビットコイン価格の下落時に合わせてTetherが大量に発行され、ビットコインの購入に充てられていたことになります。そして、本来価値の裏付けとなるはずのTetherと同量のUSドルが存在しないことになり、ビットコイン価格に与えるマイナスの影響は大きいと考えられます。

テザーに関する報道は、報道されるたびに仮想通貨市場に大きな影響を与えていますが、今回の米司法省がテザーを捜査しているこのニュースは、急落の大きな要因になっていると考えられます。

ビットコインキャッシュのハードフォークの影響

先週行われたビットコインキャッシュのハードフォークの影響によって、仮想通貨市場での不確実性が増加したのではないかとの指摘もあります。

一方でeToroのアナリストであるマティ・グリースパン氏は、市場の価格への影響はそれほどないのではないかとの見方を示しています。

XRPやXLMが強い

ビットコインを中心に仮想通貨市場は全面安相場になっていますが、その中で注目されているのがXRPとXLMです。急落を記録した相場全体の状況を見ても、他の通貨が前日比2桁台に突入する全面安相場の中で、一桁台の下落率にとまっています。

XRPは、プラスの情報が期待感へとつながっているようです。その要因は、Coinbaseカストディに新規追加されること、NY州金融当局が新たにビットライセンスを発行した企業NYDIG Execution LLCのカストディでも取り扱われる予定があること、XRPの証券問題に関する集団訴訟が連邦裁判所へ移転したことなどです。

まだ暴落する・・・?

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリストが、ビットコイン(BTC)は「さらに下落する」と予想しています。

ファンドストラット・グローバル・アドバイザーでアナリストを務めるロブ・スルーマー氏も、最近の顧客向け文書で、直近の値崩れによる「テクニカル的ダメージ」からビットコインが回復するには、「数カ月とは言わないまでも数週間」はかかるだろうと予測しています。

まとめ

ビットコイン相場の暴落が続き、年初来の安値を更新し続けています。この数日間の急落で、40万円台になっており、2017年10月以来の水準となっています。ここでは、仮想通貨の最近の動きやその動きの影響について説明してきました。

市場全体にリスクオフムードが漂っており、専門家からは相場の回復には少し時間がかかるという意見も多くでています。年末までにいくらになると、さまざまな価格予測がされており、実際にいくらになるのかはわかりませんが、ボラティリティ(価格変動)が激しくなっていることは確かです。

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